FP3級試験合格への道

FP3級試験
FP3級試験

私がFP3級を受験した理由

私がFP3級試験を受験しようとした理由は、これも簿記3級試験と同じで、『両学長 リベラルアーツ大学』というYouTubeチャンネルです。 両学長が簿記3級とFP3級ぐらいの知識があるといいとよくおっしゃっていて、私もそうだなと思い、まずは簿記3級試験を受験して合格することができ、次はFP3級試験に挑戦することにしました。
あとは、この年齢になっても勉強すると資格は取れると自信にもなりました。
  ※『両学長 リベラルアーツ大学』 https://www.youtube.com/c/ryogakucho

簿記3級はネット試験を受験したので、合否は試験終了後にすぐにわかったので、その日の帰りに近くの本屋さんに寄って、テキストと問題集を購入して帰りました。


簿記3級を勉強したことで、社会保険や税金・投資や資産形成のことをもっと知りたいと思いました。もちろん、自分のためもあるのですが、単純に知りたいと思いました。

FP3級の試験概要

簿記3級試験を受験した帰りに購入したテキストを、電車の中で読み始めたのですが、なんかいきなり受験方法から「えっ、どういうことなん?」といった感じでした。
試験概要は、下記のとおりです。

◎FP3級試験概要
*試験実施機関
  一般社団法人 
  金融財政事情研究所(金財)          
  と
  NPO法人 
  日本ファイナンシャルプラン
  ナーズ(日本FP協会)
  の2つがあります。

*試験種
 午前に学科試験午後に実技試験があり、3級FP技能士を取得するためには、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。

*学科試験
 マークシート方式で、試験時間は120分です。学科試験の問題は金財・日本FP協会ともに同一です。
      
 ・出題形式:マークシート形式
       〇×式30問、
       三答択一式30問の
        合計60問
 ・合格基準:60点満点で36点
      上(6割以上の正答)

*実技試験
 実技試験は、金財日本FP協会で内容が異なります。そのため、実技試験をどの科目で受験するかによって申込先が異なります。

  金財日本FP協会
出題形式事例形式5題マークシート形式
三答択一式20問
出題科目下記のうちから1つを選択
★個人資産相談業務
★保険顧客資産相談業務
★資産設計提案業務
試験時間60分60分
合格基準50点満点で30点以上
6割以上の正答
100点満点で60点以上
6割以上の正答

※『みんなが欲しかった!FPの教科書3級 滝澤ななみ』を参考

FP3級の難易度と合格率は?

インターネットでFP3級試験の難易度について検索すると、「簡単!誰でも合格できる!」と出てきます。しかし、実際勉強を始めてみると、勉強する範囲が広くて難しいなと思いました

勉強する内容は、以下の6つの分野があります。
   ①ライフプランニングと
    資金計画
   ②リスクマネジメント
   ③金融資産運用
   ④タックスプランニング
   ⑤不動産
   ⑥相続・事業承継

ただ、合格点が6割以上なので、完璧に覚えていなくても合格できるのかなとも思いました。

ネットで調べてみると、勉強時間はだいたい30時間から100時間と書かれていたのですが、私の場合は初めの2週間ほどはダラダラしていて、「これではアカン!」と思い、気合を入れなおして勉強を始めました。
簿記3級の勉強を始めた時も、はじめはダラダラとしていたので、これは私の性格の問題なのだと思います。
このダラ~っとする期間を除いて、だいたい毎日1~2時間程度勉強をしていました。とくに試験2週間前には、3~5時間やっていて、トータル2か月弱ぐらい勉強したので、だいたい100時間勉強したことになるでしょう。

合格率についてですが、金財と日本FP協会について、下記のようにまとめています。

金   財学科合格率実技合格率
2021年9月53.31%46.29%
2021年5月47.81%53.16%
2021年1月63.75%57.29%
2020年9月69.28%47.08%

※参考:一般社団法人 金融財政事情研究会ニュースhttps://www.kinzai.or.jp/fp/news-fp

日本FP協会学科合格率実技合格率
2021年9月84.69%80.50%
2021年5月83.25%76.65%
2021年1月87.92%86.53%
2020年9月89.64%88.04%

※参考:日本FP協会ホームページ
FP技能士の取得者数及び試験結果データhttps://www.jafp.or.jp/exam/syutoku/


以上の結果を見て、日本FP協会の合格率はほぼ80%を超えると言えます。金財の試験については50%前後になります。日本FP協会のほうがかなり合格率が高くなりますが、学科試験はどちらも同じであることを考えると、日本FP協会の試験を受験される方たちの受験体制が違っているのでしょうか。ネットで検索したところ、
「金財の試験は企業が社員に受験をさせていることが多く、あまり勉強出来ずに受験しているのでは…」
とありました。私としては、自分の意志で受験したので前向きに勉強しましたが、これが忙しく仕事をしている中で、会社から受験するように言われても、なかなか時間的にも気持ち的にも前向きにできないかもしれないなと思いました。

実技試験については、私は日本FP協会の方で受験したのですが、過去の問題傾向は変わらず、だいたい同じような問題が出題されていました。
学科試験では、「なんやこれ~?!まったく知らん。どこにこんなこと書いてた~?」
と、半分泣きそうになる問題がいくつかありましたが、実技試験はだいたい同じ傾向の問題だったので、手ごたえがありました。だから、学科試験より実技試験の方が得点率はよかったです。

私がやった勉強法と使ったテキストは?試験当日までどうだった?

1.私が使ったテキストですが、ネットでよく紹介されていた、
 『みんなが欲しかった!FPの教科書3級 滝澤ななみ』と


 『みんなが欲しかった!FPの問題集3級 滝澤ななみ』です。

 この2冊を選んだのは、ただただよくネットで紹介されていて、本屋さんで一番先に目についたからです。
 『みんなが欲しかった!FP3級の教科書3級』はイラストも多く、カラーで読みやすくまとめられています。試験当日、会場に向かっているときに、この本を読んでいる方が同じ電車の中に10人前後いらっしゃたことをよく覚えています。

 まず私の場合、試験概要についてよく理解していなかったので、ネットの情報も取り入れながら試験について理解をしました。なんといっても、試験が金財と日本FP協会の2つがあるとは全く知らなかったので、どっちにするのかを悩みました。これは、ネットの情報をいろいろ読んで、日本FP協会の方で受験することに決めました。

2.テキストを熟読し、内容をよく理解するように繰り返し読み、単元ごとについている問題をやって、間違えたところはもう一度よく読みなおすを繰り返しました。
 はじめは、6つに分かれている分野の1分野を読み終えると、問題集で同じ分野をやるとしていました。でも1つの分野の内容が多くて広いので、勉強した内容を忘れてしまって問題の答えがわからなくて、根拠もなく勘で答えてしまうところもあったので、これで正解しても意味がないと思い、1つの分野の中で単元ごとに問題集をすることにしました。
やはり、問題に対して根拠のある答えを出すことが大切だと思います。こうやって全部をやるのに1か月余りかかりました。あと残り3週間ほどとなりました。


それから、家事をやっている間や隙間時間にはYouTubeでFP3級の学習内容を解説してくれているチャンネルをバックグランド再生で聞き流しをしていました。いつもよく聞いていたのは『お金の寺子屋』というチャンネルです.(『お金の寺子屋』https://moneyterakoya.com/)
これは、思っていた以上に耳に残るというか頭に残っていて、例えを入れて解説してくれるところもあってわかりやすかったし、とても効果的だったと思います。私はこれを1.5倍速で何回も同じところを聞いていました

3.過去問題を2回分やりました。(過去問題はネットで取得)
 ところが、全く出来なくて、「あと3週間余りしかないのにどうすんねん‼」
 と冷や汗が出そうでした。とにかくもう一度問題集をはじめからやって、間違えたことろは教科書を見直して理解することを心掛けて、5日で問題集をやり直しました。それから初めにやった過去問題回文分をもう一度やりました。結果はかなり良くなっていたので、ほっとしました。
 続いて過去問題を3回分やって、答え合わせをし間違えたところを見直して、また新たに3回分過去問題をやり、同じように繰り返していました。

3.試験2週間前になり、これまでにやった過去問題をもう一度全部やりました。もちろん答え合わせをして、間違えたところは教科書で確認して間違えたところだけをもう一度やり直してを繰り返しました。でも、どうしても記憶が曖昧になってしまっているところがあって、そこは苦手なところになるんでしょうが、これではまだまだや!と思いもう一周問題集をやりました。

私が苦手だったのは、「リスクマネジメント」の分野でした。保険の種類が多くて内容がちょっとずつ違っていて混乱しました。だからこの分野だけは何回も読み直して、問題集も他の分野よりもやりました。

4.試験1週間前になり、過去問題をもう一度3年分やりました。間違ええたところは、前と同じように振り返りをして、ちゃんと理論的に覚えるよう心掛けました。
 実技試験の方が点数が悪かったので、重点的に実技試験の問題をやるようにしました。

5.試験3日前には、特に曖昧になっていると思うところを見直して問題を解きなおしました。特に苦手な分野については念入りにやりました。

6.試験当日、電車で会場に向かったのですが、はじめに乗った電車で近くにいた20代くらいの女性が私と同じテキストを開いていらっしゃたので、「この人の受験するんかな」と思っていたら、乗り換えた電車で10人前後の方が、同じテキストをもっていて、中には違うテキストを開いていらっしゃる方もいて、
「ムッチャ受験者多いやん」
と思い、焦ってきました。ただみんな若い人ばかり。なんか恥ずかしいような気持にもなりました。

会場について、ホントにホントに若い人達(学生さんや20代くらいの人達)が多くて、私がここにいて大丈夫か~とも思いましたが、よく見たら私くらい(私よりちょっと若いかも?)と思える方もいて、何より受験者の多さにびっくりしました。

試験とは関係ないかもしれませんが、会場の女子トイレが長蛇の列で、時間に間に合うかと気になりました。だから、時間には余裕をもっていくべきだと思います。(男子トイレはガラガラでしたが。)
 
練習の時は学科試験の方がよかったのですが、試験本番では学科試験の方が悩みました。判断がつかない問題が数問あって、最後まで悩みました。考えれば考えるほど混乱してきて焦りました。最後はどうにかなるやろ…と開き直って解答にマークしました。


7.試験終了後、帰りの電車の中で試験の解答速報が出ていたので、大まかに自己採点したところ、合格点に達していたのでホッとしました。約1か月後、ネットで合格発表があり合格の確認をし、それから
日本FP協会より合格証が届きました。

最後に

簿記3級試験の時は、ネット試験を受験したので周りに受験者がいなくて、あまり緊張しなかったのですが、FP3級試験の時は、大きな会場での受験で大勢の受験生がいて緊張しました。試験が始まってしまえばその緊張もなくなっていましたが、お昼休憩の時に近くにいた方たちが午前にやった学科試験の答え合わせをしていて気になりましたが、私は午後の実技試験のことを考えるようにしていました。学科試験は思っていたより悩んだ問題が多かったので、解答速報はネットで出ていましたが、答え合わせをするのはやめました。

午後の実技試験も終わり、会場からの帰り道で回りに若い方たちが友達と答え合わせをする会話が聞こえてきて、私が書いた答えとは違っていたので、
「手ごたえがあったと思ったけど、アカンかもな…」とチョットへこんで駅に向かいました。
帰りの電車の中で解答速報が出ていたので、大まかに自己採点して、合格しているだろうと確認出来たので、ほっとしました。

今回の受験で思ったことですが、試験勉強でYouTubeで聞き流しをした内容が頭によく残っていたことです。耳からの学習も効果的であることがわかりました。